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イベントレビュー

2021.10.13

養老乃瀧で日本酒を楽しむ会 ~明利酒類さんを囲んで~

いらっしゃいませ!


緊急事態宣言が解除され、街に少しずつ人が戻ってきました。
そんな中、養老乃瀧グループはこの10月13日、第3回となる「日本酒を楽しむ会」を開催しました。


毎月さまざまな酒蔵さんにご登場いただき、日本酒のおいしさの秘密に迫るこちらの月例イベント。ここ3回ほど緊急事態宣言発令のため見送りとなっていましたが、6カ月ぶりの開催となりました。

 

今回お招きしたのは、茨城県水戸市の明利酒類さん。お話を聞かせて下さったのは、同社執行役員の奥田善則さん、課長の服部浩明さん、そして杜氏の平山尚さんのお三方。

 

 

【右から杜氏平山尚さん、課長服部浩明さん、執行役員奥田義則さん】

 

 

多くの人前でスピーチする機会が少ないそうで皆さん緊張気味でしたが、一人でも多くの人においしさを知っていただくために、お酒造りへの熱い気持ちを丁寧に語って下さりました。

 

厳選した原料米とやわらかい口当たりの仕込み水、そしてオリジナルの酵母。

 

明利酒類さんは江戸時代末期・安政年間から続く歴史ある酒造メーカーです。人気の清酒「副将軍」の他、梅酒や焼酎、ジン。ウォッカ、リキュールなども製造。そして自社で開発した「協会10号酵母(明利小川酵母)」を全国240社の酒造会社に販売している他、最近はコロナ禍に対応し、原料のアルコールを活用した消毒液の製造・販売も行っているそうです。

 

そんな明利酒類さんの日本酒造りについて、杜氏の平山さんはこのように語ります。

 

「原料米は心白(※お米の中心の白濁した部分。でんぷんが多く、雑味のもととなるたんぱく質や脂質が少ない)が大きい「五百万石」、掛米は香りの出やすい「美山錦」「山田錦」などを使っています。

 

仕込み水、水戸光圀公が作った日本で18番目の水道『笠原水源』の鉄分の少ない湧き水を使用。工場内にある深さ30~35mの4本の井戸からくみ上げた、やわらかい口当たりの中軟水です。

 

酵母は独自で開発した「協会10号酵母(明利小川酵母)」、そして協会10号酵母から大吟醸用に開発した「M310酵母」を併用。吟醸香が高く、お米本来の香りを楽しむことができます」

 

なお明利酒類さんのお酒造りについて、詳しくは「日本酒チャンネルby養老乃瀧」をぜひご覧下さい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=WN_lsSKN8tI

https://www.youtube.com/watch?v=9QTqrxTOlK8

※チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

 


会の終盤にはサプライズも。

今回、明利酒類さんがお持ちして下さったのは「副将軍」純米吟醸「水府自慢」純米大吟醸無濾過原酒、そして純米大吟醸「印籠」古酒の3種類でした。

 

まずご紹介いただいたのは、一番人気の「副将軍」純米吟醸。「ワイングラスで日本酒アワード2019最高金賞」など、新酒品評会で金賞を通算12回受賞している銘柄です。

 

 

精米歩合50%の純米大吟醸で、原料米は五百万石と美山錦。そして協会10号酵母とM310酵母を両方使っています。

 

特徴は華やかな香りと甘み、そして酸味のバランスよさ。すっきりした飲み味で、初心者からエキスパートまで、そして宴会のスタートから締めまで飽きずに飲める、と評判のお酒です。

 

次にご紹介いただいたのが「水府自慢 純米大吟醸無濾過原酒」。通称「ピンク」。

 

 

 

原料米はあきた酒こまち(精米歩合50%)。酵母は協会10号酵母を使い、華やかなフレッシュな香りが特徴。甘味、酸味がバランスよく、微発泡の軽やかな味わいが特徴。「アルコール度数は13度で飲み口がよく、女性にもお勧めです」と服部さん。

 

今回の目玉が「印籠」の「11年目の春」と「21年目の春」。美山錦(精米歩合50%)を使った純米大吟醸酒を10年と20年貯蔵・熟成させた古酒です。

 

 

 

平山さんはこう語ります。

 

「清酒を長期保存すると、通常の温度帯では化学反応で酸味と渋味が生まれ、氷点下以下の環境ではほとんど味に変化は出ません。

 

その点、私どもが古酒を保管している場所は、栃木県にある大谷石の採石場跡地の地下洞窟。光を通さず、年間を通して気温が8度に保たれる"天然の冷蔵庫"。ここで10年と20年貯蔵しました。

 

最適な環境でゆっくり熟成させることで酸味と渋味が抑えられ、まろやかな味になります」

 

 

そして会の終盤、30年貯蔵の古酒「31年目の春」を、参加者限定で少しだけ、特別に試飲させていただきました。この会だからこその、素晴らしいサプライズ。ありがとうございました。

 

惜しくも参加できなかった方は、ぜひ水戸の「別春館」へ。

 

 

 

 

今回は明利酒類さんにお願いして、養老乃瀧グループのメニューから、お酒に合う4種類のおつまみをセレクト。ご来場いただいた皆さんに、お楽しみいただきました。

 

なお明利酒類さんは、水戸駅近くで観光酒蔵「梅酒と酒の資料館 別春館」を運営されています。今回ご紹介いただいた「副将軍」の他、本格焼酎「漫遊記」、本格梅酒「百年梅酒」など、さまざまなお酒を購入できます。

 

今回惜しくも参加できなかった方は、ぜひ水戸まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 

日本酒の魅力を知り、日本酒を一緒に飲み、語り合う「日本酒を楽しむ会」。次回は11月10日18時から「上善如水」で知られる白瀧酒造さんをお迎えする予定です。

 

 

■第4回 養老乃瀧で日本酒を楽しむ会

日時  :2021年11月10日(水) 18:00~
場所  :東京都豊島区西池袋1-10-15 4F YRイベントホール
参加費 :3,000円(税込)
     ※代金には、試飲とペアリングするお料理の試食代が含まれます。
定員  :30名
申込URLhttps://form.run/@yoro-nihonsyu
お問合せ070-6407-4663 養老乃瀧イベント事務局
白瀧酒造https://www.jozen.co.jp/top/

 

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