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イベントレビュー

2024.05.06

第20回養老乃瀧で日本酒を楽しむ会~「bio sake dining Ring Ring」さん、「千代菊」さん、「Bond&Co」さんをお招きして~

「bio sake dining Ring Ring」さん、「千代菊」さん、「Bond&Co」さんをお招きして、第20回「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」を開催しました!

 

養老乃瀧株式会社

2024年5月5日 13:40

日本各地の名だたる酒造メーカーさんをお招きし、おいしさへのこだわりをお聞きしつつ、自慢の銘柄を養老乃瀧のお料理とペアリングして楽しんでいただく「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」。いよいよ、今年も始まりました。

ここでは2024年初開催となった、4月10日水曜日に行った会の模様をレポートします。

 

■「bio sake dining Ring Ring(ビオサケ ダイニング リンリン)」さんがセレクトしたオーガニック日本酒

今回はいつもの日本酒会と少し趣を変え、テーマは「オーガニック日本酒」。東京都渋谷区にある飲食店「ビオサケ ダイニング リンリン」さんがチョイスした、とっておきの5銘柄をご用意しました。

https://www.instagram.com/biosakedining/?hl=ja

今回お招きしたのは同店のオーナー・松田誠司さん、そして「千代菊」坂倉吉則さん、そして「Bond&Co」ボンド亜貴さん、リチャード・ボンドさんご夫妻です。

松田さん「今回ご紹介するのは、栽培に手間のかかる有機栽培や自然栽培、合鴨農法米などのお米を原料に作られた『ビオサケ』です。私どもはビオサケを製造する多くの酒蔵さんとの取引があり、常時30種類以上を取りそろえています。人気や流行にこだわらず、作り手の思いが感じられる蔵元さんと真摯にお付き合いしていて、ここまで多くのビオサケをそろえる飲食店は他にないと自負しています」

 

 

松田さんが最初にご紹介くださったのが、岐阜県羽島市の「千代菊」さん。1738年創業の由緒ある酒造メーカーさんです。

千代菊株式会社 – 千代菊株式会社 (chiyogiku.co.jp)

今回は、同社取締役会長の坂倉吉則さんが来てくださりました。

 

 

羽島市は木曽川と長良川という大きな川が流れており、水がとても豊富。そして伊吹おろしという冷たい風が吹く地域で気温が低く、日本酒作りに適しています。主に使用しているのは長良川の軟水。軟水はミネラルが少ないため、ゆっくりと発酵が進んでいきます。そのため同社の手がける「千代菊」は、カドのない丸みのある味わいが特徴です。

坂倉さん「酒米については約20年前に近隣の農家さんと有機米の栽培を始めました。現在はそれに加えて、全国から有機米を仕入れています。今回お持ちした4銘柄はすべて米の種類が異なるものをお持ちしました。『いぬとあきたこまち』『ねこと朝日米』の2銘柄は純米酒ですので、お米の味をしっかりと味わうことができます。『うさぎと山田錦』『すずめと雄町』の2銘柄は純米吟醸で、より繊細な味わいになっています」

 

 

■「素晴らしいアイガモ農法を、絶対にやめてはいけない」

そして松田さんが次にご紹介くださったのが、福島県会津若松市の「Bond&Co」さん。こちらの『ロハ酒』の原料は、アイガモを使った「アイガモ農法」で作った有機米です。

Bond & co Aizu organic rice sake lohus sustainablle genmaiorganic sake, duck rice farming, organic farming, farm educatwww.bondcafeaizu.com

アイガモ農法とは、トレーニングされたアイガモを田んぼに放すことで害虫駆除や除草を行い、健康なお米を作る栽培法をいいます。このお米作りとロハ酒の販売を手がけているのが「Bond&Co」のリチャード・ボンドさん・ボンド亜貴さんご夫妻です。

 

 

ボンドさんご夫妻が日本酒造りに携わるようになったきっかけは、亜貴さんにありました。大学卒業後にポーランドに渡り、日本語教師として10年ほど働いていた亜貴さんの実家はもともと13代続く農家で、お父様が50年にわたりアイガモ栽培の稲作を行ってきました。亜貴さんは実家を継ぐつもりではありませんでしたが、心変わりしたきっかけが東日本大震災でした。

亜貴さん「震災で大きな被害を受けたと知り心配で電話をしたところ、父は『大丈夫だよ』と言うのですが、その声がどう考えても大丈夫じゃない。このままヨーロッパにいてはいけないと思い、2014年に帰国して父の後を継ぎました。そして翌年、交際していたリチャードをイギリスから呼び寄せて結婚。2019年に二人でBond&Coを立ち上げ、事業を始めました」

 

 

亜貴さんが家業を継ぐ決意をした背景には、スコットランド出身でもともとアーティストであり自然愛好家でもあったリチャードさんの、アイガモ農法に対する助言もありました。

リチャードさん「こんな素晴らしい農法を絶対にやめてはいけない。二人でそう話したことがきっかけでした」

亜貴さん「そんな時、郡山にあるロハス工学を研究している日大工学部環境生態工学研究室からご連絡をいただき、アイガモ農法を使ったお米で一緒にお酒を造ろう、という話になったんですよ」

ロハス工学を研究している日大工学部環境生態工学研究室とのコラボレーションで生まれた「ロハ酒」は、ボンドさん夫妻が作ったコシヒカリを使い、喜多方市にある峰の雪酒造さんが造ったもの。米の密度がしっかりしたアイガモ栽培米ならではのきれいな酒質と重みのある味わいとなっています。

 

今年も司会は特命チーム・籾谷です!

 

2024年初の「みんなで乾杯」!

 

■今回持参いただいた銘柄と、ペアリングしたおつまみは?

今回持参いただいた「千代菊」4銘柄と「ロハ酒」、そしてペアリングしたおつまみをご紹介しましょう。

 

①「千代菊」うさぎと山田錦

山田錦らしいふくよかできれいなうま味、穏やかに香る吟醸香を楽しむことができます

 

ペアリングしたのは「もちチー焼」

 

②「千代菊」すずめと雄町

丸みのあるうま味と芳醇な味わい。それでいて爽快なキレが特徴。常温または冷やがお勧め

 

ペアリングしたのは「〆さば利休掛け」

 

③「千代菊」いぬとあきたこまち

冷やでも熱燗でも、秋田こまちのうま味と最上川伏流水の柔らかさをお楽しみいただけます

 

ペアリングしたのは「いかフライ特製チーズタルタル掛け」

 

④「千代菊」ねこと朝日米

朝日米のふくよかなうま味と、最上川伏流水の柔らかな口当たりのハーモニーをお楽しみいただけます

 

ペアリングしたのは「養老揚げ」

 

⑤ロハ酒 一回火入れ

農薬化学肥料未使用の有機アイガモ栽培米(コシヒカリ)を100%使用。キレのある味わいが魅力です


ペアリングしたのは「海老塩焼き」

 

今回も、最後にみんなでハイ・チーズ!

 

この日の模様は「日本酒チャンネル by養老乃瀧」にもアップされています。

■「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」今後の予定

養老乃瀧ではさまざまな酒造メーカーさんをお招きし、日本酒のおいしさの秘密に迫るイベント『養老乃瀧で日本酒を楽しむ会』を定期開催しています。2024年5月以降の予定は以下の通りです。

05月08日(水) 小玉醸造(秋田県)太平山
06月12日(水) 養老酒造(愛媛県)風の里
07月10日(水) 木村酒造(秋田県)福小町
08月20日(火) 君の井(新潟妙高市)君の井
09月11日(水) 秋田酒造(秋田県)秋田晴
10月09日(水) 皇国晴酒造(富山)幻の瀧
11月13日(水) 白瀧酒造(新潟県)上善如水

次回は5月8日。秋田県より、小玉醸造さんをお招きする予定です!

皆様、ふるってご参加下さい!

 

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